須田国太郎と小林和作 - 画業を越えた絆 -

 須田国太郎(1891 - 1961)と小林和作(1888 - 1974)はともに明治20年代に生まれ、日本的な油彩をそれぞれ独自に確立した作家です。そして二人は昭和9年(1934)、同時に独立美術協会に入会して以来親交を深め、それは生涯にわたって続きました。また二人は瀬戸内地方との関わりが深く、須田国太郎は尾道に移住してきた小林和作や後援者を訪ねてたびたびこの地を訪れ、スケッチや作品を残しました。小林和作は山口県出身ですが、独立美術協会入会と同時期に尾道へ移住し、以後亡くなるまでこの地を制作活動の拠点としました。
 近代日本の洋画史に大きな足跡をのこした須田国太郎と小林和作の作品を紹介するとともに、本展をとおして、この二人の画家がここ瀬戸内地方との深い関わりがあったことを知っていただけたら幸いです。




2017年2月8日(水)-  4月10日(月)
火曜日は休館
9:00 - 17:00(入館は16:30まで)


三之瀬御本陣芸術文化館
広島県呉市下蒲刈町三之瀬311
tel 0823-70-8088


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同時開催:
須田国太郎コレクション  - 動物画を中心に -