Kart Lecture Room Project - 藤原彩人「像ヲ作ル術」

Kart Lecture Room Project

藤原彩人「像ヲ作ル術」
会期:2014年10月20日(月)—11月9日(日)
10:00-18:00[日•祝•最終日は16時まで]
会期中無休/入場無料
主催:Gallery Kart/河合塾美術研究所
協力:MOA Creation (3D Data Creation), 小山麻子 (Graphic Design)
http://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/institution/gll/047.html



トークイベント 「像ヲ作ル術 スキャンとプリント」
日時:2014年10月25日(土)17:00-
会場:Gallery Kart
入場無料/申込不要
パネリスト:藤原彩人[彫刻家]
     :石崎尚[愛知県美術館学芸員]
      :今井紫緒[3Dデジタルクリエーター]




主催者挨拶
Gallery Kartは教育機関のギャラリーとして、大学情報など受験関連の情報を発信すると同時に、アートやデザインの最前線を見せる場として、さらにそれら複数の軸が交差する場として構想された、河合塾美術研究所が企画運営するアートスペースです。これまでには、現在第一線で活躍するアーティストによるKart Invitation Programや、さまざまな分野の研究者、クリエーターによるワークショップやレクチャーなどの教育研究関連プログラムを開催して参りました。今回、それらの両軸のつながりを強化し、より具体的なディスカッションに重きを置いたKart Lecture Room Projectを新たに発足致します。この試みは展示とレクチャーにより、さらに深く作家の思考と活動を理解する場「Lecture Room」とすることを目的としています。

 今回のプロジェクトでは、陶を用いた人物彫刻により注目を集め、東京芸術大学などで教育の現場にも携わりながら、多角的な視点から現代における新たな彫刻表現の可能性を追求し、幅広く活躍する彫刻家、藤原彩人氏を招いた展示&トークを開催いたします。自立する人物の全身像の最新作の展示に加え、制作にまつわる関連資料やゲストを交えた複数の視点によるトークにより、藤原氏が生み出す彫刻、「像ヲ作ル術」、その全貌に迫ります。ぜひこの機会に御参加、御高覧ください。



作家コメント
私は人体立像を軸に「人がつくる存在感」をテーマに主に陶を素材として制作している。現代社会の中から映し出される人のイメージを彫刻として「生み出す」という感覚を大切に仕事している。
今回の展示では、その要素となるドローイングや写真、そして自身の作品(焼成前)を3Dスキャンし、縮尺を変えプリントしたオブジェクトなどを完成した立像とともに展示したいと考えている。自身も最初に彫刻を勉強した場所である美術予備校という場において、対象となる物体(モチーフ)との距離の取り方を学んだ記憶がある。それによって立体的に把握する新たな視点を見つける楽しさを知り、少しだけ理解できたように思えた気がした。彫刻を作る上で、観察する事は要素を発見する基本である。それらを仮説と実験を重ね考察し具現化するために、様々な視点を見つける「距離の取り方」は重要であると思う。作る事に慣れないよう新たな視点を見つけ探究心を持って接することは、今でも彫刻家として確固たる軸となっている。 藤原彩人


post by ry.t