美濃加茂市民ミュージアム 現代美術レジデンスプログラムー 皮膚感覚 阿部大介展

美濃加茂市民ミュージアム 現代美術レジデンスプログラム
皮膚感覚 阿部大介展
会期: 2015年9月12日(土曜日)~10月25日(日曜日)
時間 午前9時~午後5時
休館日:9月14日(月曜日)、9月24日(木曜日)、9月28日(月曜日)、
10月5日(月曜日)、10月13日(火曜日)、10月19日(月曜日)
会場:美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室 美術工芸展示室
観覧料:無料
主催:美濃加茂市民ミュージアム+アートボランティア


美濃加茂市民ミュージアムでは、開館以来「芸術と自然」をテーマにした現代美術レジ デンスプログラムとして、現地制作による作品の展覧会やワークショップなどを開催し てきました。今年度は、版画の技法を応用してあらゆる物の形を写し取り、平面や立体 作品を制作する作家・阿部大介(1977年~)を紹介します。
 阿部大介は、京都精華大学芸術学部造形学科版画コースを卒業後、愛知県立芸術大学大 学院美術研究科を修了しました。愛知県内を中心に精力的な発表活動を展開する、実力 ある作家のひとりです。2010年には美濃加茂市内の中山道太田宿界隈で開かれたアート イベント「きそがわ日和」にも参加しました。
 作家は、様々な物体の表面を型取りし、特殊な素材に置き換えた立体を制作しています。 その表面には、加熱により生じた発泡が腫物のように表れています。阿部の立体は、その 静かな佇まいの中に生々しさをはらみつつ、物質の変容を予感させるものです。
 平面作品では、物体の表面の凹凸にインクを詰めはがしとった物を紙等に張り込み作品 化します。年月を経て刻まれた傷やさびといった劣化の跡も写し取った半透明の膜は、紙 の上で展開図と化します。
 作家は5月から8月の間、美濃加茂を訪れてミュージアムを取り囲む森の素材を用いた現 地制作に取り組みます。敷地の森で伐採した大木や、集めた朽木などをモチーフとした作 品制作を行います。自然物を扱うことは、作家にとって初の試みとなります。
 物に刻まれた時間の重なりや、人や自然の営みの痕跡をはぎ取った平面は、抜け殻を想起 させます。一方で、立体作品は生き物のように肉感的で圧倒的な存在感を宿しています。 独自の手法で現出させたあらゆる物体の皮膚は、視覚を通じて触覚をも刺激します。自然 に身を置き、新たな境地を模索する阿部大介の世界をご覧ください。(txt/美濃加茂市民ミュージアム より)




関連企画
アーティスト・トーク
期日 9月26日(土曜日)
時間 14時~15時
受付方法 当日受付
会場 企画展示室・美術工芸展示室
参加料 無料


阿部大介ワークショップ
内容 森の中で木や葉といった素材を探して、インクとボンドを使ったはがし刷の技法使った版画制作を体験してみましょう。2回連続の講座です。
期日 10月10日(土曜日)・24日(土曜日)
時間 13時~16時
会場 みのかも文化の森 工芸室(定員20名)
参加料 500円
申込方法 事前申込(9月1日~9月27日必着)が必要です。 応募者多数の場合は抽選となります。 はがきの郵送(みのかも文化の森宛)もしくはご来館により、住所・氏名・電話番号、講座名を明記の上、お申し込み下さい(電話、Fax,メールによる受付は行いません)。 応募者多数の場合は抽選となります。

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