around the visibles 見ることのかたわら

美術館やギャラリーでの作品鑑賞、街中を舞台とした展覧会、アトリエを離れての作品制作、不特定多数の鑑賞者の視点、異なる文化や社会との避けられない接触、作品制作を通した教育的活動。作品や鑑賞者、そして何よりアーティスト自身を取り巻く状況が多様化していく中で、作品を「見る」という行為もまた大きな変化の中にさらされてきました。

自分の育ってきた文化や環境は、時に目の前の対象の見え方を大きく左右します。
社会の変化とともに、その文化や環境が急速に変化していることは、否定できない事実といえるでしょう。
作品は何を前提としているのか。その言葉は誰に対して発せられているのか。
多くの展覧会で目にするアーティストトークやトークセッション等の催しが象徴するように、作品は「見る」ものであると同時に、耳を傾ける対象であるのかもしれません。
一方で、私たちは「見る」ことに多くをゆだねていることもまた揺るぎない事実です。そこには誰にでも共通の言語、情報が隠されています。
それは、知識を刺激するものかもしれないし、感情を揺さぶるものかもしれません。
私たちは「見る」ことを通して作品を捉え、自分の中に取り込み、その行為を鑑賞の入口としています。
作品がそこにある以上、「見る」ことは避けられないのです。

旧門谷小学校を舞台とした、7 人のアーティストによる作品。
そのかたわらには、前提となる背景、作品を形づくる様々な言葉が隠されています。
鑑賞者は、大正時代に建てられた古い木造校舎の中で、そこで出会う作品と対峙する中で、その周辺に横たわっているもの、そしてその本質を「見る」ことになります。
はたして、「見る」という行為は、どのようなものの上に立っているのでしょうか。(鈴木 孝幸)

around the visibles/見ることのかたわら
2015.5.30(土)〜6.28(日)10:00-16:00
会場:旧門谷小学校
愛知県新城市門谷字宮下26 番地

参加作家
川見 俊, 鈴木孝幸, 名倉 達了,升谷 絵里香, 山口 貴子, 山田 沙奈恵, 大和 由佳.

http://kadoya-art.com


門谷小展覧会運営委員会
TEL: 08036469244  MAIL:info@kadoya-art.com

主催 : 門谷小展覧会運営委員会
協力 : Gallery HAM、cafe 爾今
後援 : 新城市、新城市教育委員会



イベント
児童による作品展示
児童向けワークショップ、[ 見えないものの向こう側] を開催
制作された作品は会期中会場にて公開!


オープニングレセプション 日時 : 5 月30 日( 土) 15 : 00 ~
会場 : 旧門谷小学校敷地内 入場無料



アーティストトーク
日時 : 6 月28 日( 日) 13 : 00 - 14 : 30
会場 : 旧門谷小学校講堂
入場無料
アーティスト自身による作品解説や過去作品の紹介

見ることのかたわら
日時 : 6 月28 日( 日) 15 : 00 - 16 : 00
会場 : 旧門谷小学校講堂
入場無料
展覧会テーマについて、アーティスト同士が言葉を交わします!

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