冨井大裕 - 4つの仕事

最近、展覧会が続いていたせいか、自分の仕事をきちんと振り返ることが少なかった。そこで、今回の個展は、これまでの仕事を分類して空間に配置しようと考えた。Ongoingには4つの空間(カフェスペース、ギャラリー、資料閲覧室、屋上)があるので、これまでの仕事から4種類のタイプを選んで新作を作ることに決めた。ところが、プランを立ててみると、これまでとは少し違うアプローチになってしまった。分類/整理をするどころか、かえってややこしくなった。<冨井大裕>

2012年5月2日(水)- 20日(日)
12:00- 21:00 定休日:月、火
入場料:400円(セレクト・ティー付き)
アートセンター・オンゴーイング
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
Tel/Fax : 0422-26-8454
e-mail:info@ongoing.jp
http://www.ongoing.jp


5月12日 (土) 19:00~
イベント1
「美術をデザインすることについて」
参加費:1000円(ワンドリンク付き、入場料込み)
ゲスト:尾中俊介(デザイナー)、加藤賢策(デザイナー)、川村格夫(デザイナー)、森大志郎(デザイナー)
聞き手:冨井大裕


私は、美術展で制作される印刷物を、広報や記録、資料の為のツールとしてだけではなく、実際の作品体験と同一線上に位置する別種の美術体験として捉えている。美術をデザインすることとは、美術をリクリエイトする作業ではないか。このイベントでは、東京国立近代美術館Gallery4展覧会シリーズ、私が参加したMOTアニュアル2011などのデザインを手がける森大志郎氏、神奈川県民ホールギャラリーでの「日常-場違い」「泉太郎ーこねる」などのデザインを手がける加藤賢策氏、東京オペラシティアートギャラリーでの「曽根裕|Perfect Moment」を手がけ、昨年、私の作品集をデザインして頂いた尾中俊介氏、今年、目黒区美術館「メグロアドレス」を手がけ、今回のOngoingの個展案内状をデザインして頂いた川村格夫氏の4氏をゲストに迎えて、制作者の観点から美術とデザインの関係を考える機会としたい。

5月13日 (日) 15:00~
Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー
お好きなケーキとお飲物がついてきます
料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、入場料込み、先着30名さま)


5月13日 (日) 19:00~
イベント2
「私と並走するプロレス」と「美術と並走する〇〇」について
参加費:1000円(ワンドリンク付き、入場料込み)

一昨年に東京芸術大学で行った講義の再演です。具体的なネタは全てプロレスにまつわるものですが、その端々で美術の話が出てきます。プロレスの話ですが、美術の話であり、表現の話です。プロレスと私の関係を餌に、表現の基本衝動を釣り上げてみようという試みです。一昨年と同じことを話しますが、当時と現在では、同じ言葉に対しての反応が私の中で変化しているはずです。その意味では、同じ内容でありながら、最後には全く違う方向で話が終わる可能性もあります。一昨年に配ったレジュメも配布します。