みんなのレオ・レオーニ 展 / Reading Leo Lionni, Again.

 赤い色をしたきょうだいたちの中で、唯一黒い魚の物語『スイミー』は、小学校の教科書に掲載され、日本全国で親しまれています。その作者として知られるレオ・レオーニ(1910 – 1999)の創作世界を紹介します。イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、49歳のとき、孫のために制作した『あおくんときいろちゃん』で初めて絵本の世界に足を踏み入れました。その後、ねずみの『フレデリック』や、しゃくとりむしの『ひとあしひとあし』など、小さな主人公たちが「自分とは何か」を模索し、自分らしく生きることを学んでいく物語を、水彩、油彩、コラージュなどさまざまな技法を用いて描きました。本展では、ヨーロッパとアメリカを移動し続けたレオーニの波乱の生涯と重ね合わせながら絵本原画を紹介するほか、アート・ディレクターとしての仕事、絵画、彫刻など幅広い活動を約200点の作品で紹介し、レオーニが子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れるに至った道筋にも光を当てます。



2018年8月11日(土・祝)-  9月24日(月・振休)
月曜日休館/祝日の場合は開館、翌日休館
10:00 - 18:00/入館は17:30まで


伊丹市立美術館 / Itami City Museum of Art
兵庫県伊丹市宮ノ前 2-5-20

公式ウェブサイト: