頼山陽史跡資料館 南画精華展

 南画は、中国絵画の大きな流れの一つである南宗画(文人と呼ばれる非職業作家を担い手とする)が日本に伝わり、独自の展開を遂げる中で確立した絵画様式です。
 書画同源とし、詩書画三絶を理想とする南画においては、気韻生動(生気が満ちあふれていること)と風雅味が重んじられ、教養に裏打ちされた描き手の知性と品性が問われます。
 頼山陽や田能村竹田をはじめとする江戸時代の文人たちは「万巻の書を読み万里の路を行く」という中国の文人の生き方に憧れ、世俗を超越した崇高な境地を目指して筆を揮いました。
 この「南画精華展」は、この世俗を超越しようとする南画の伝統的様式美に根ざした作品を公募し、作品を公開することで改めて山陽や竹田が理想とした風雅の精神とは何かを問いかけようと立ち上げた企画です。6回目となる今回は、67点の応募がありました。
 本展では、入賞入選作品55点を中心に、審査員出品作や参考作品として近代南画も合わせて御覧いただきます。是非御覧ください。


2018年3月16日(金)-  4月1日(日)
月曜日休館
9:30 - 17:00/入館は閉館30分前まで


頼山陽史跡資料館 展示室・ロビー
広島県広島市中区袋町5-15