映画誕生120年記念 野口久光 シネマ・グラフィックス展

戦前、戦後の映画の黄金時代、日本にヨーロッパ映画を中心に配給していた東和商事(のちの東宝東和)に所属し、デザインの第一人者として、約30年間、1000枚以上にのぼる映画ポスターを描き続けたのが、映画、音楽、舞台の評論家としても著名な野口久光(のぐち・ひさみつ、1909-1994)です。野口の映画ポスターは、豊かな表現力で描かれた絵はもちろんのこと、タイトル文字や俳優の名前まで全て手描きで、作品の雰囲気 、内容を的確に表現した「一枚の絵画」としての魅力にあふれています。『大人は判ってくれない』監督のフランソワ・トリュフォーが、野口の手による日本版のポスターを絶賛し、続編の画中にも登場させたという逸話も残っています。映画誕生120年を迎えた今年、海外においても野口の仕事は改めて高く評価されています。
本展では、野口が手がけた公開当時のポスター、直筆による映画スターのポートレート、書籍・雑誌など装丁デザインのほか、屈指のジャズ評論家としても名を馳せた野口がデザインしたジャズのレコードジャケットや演奏家 (ジャズジャイアント)の肖像など約400点に及ぶ作品・資料のほか、戦前・戦後間もない頃の貴重な映像資料も展示し、野口久光の魅力をたっぷりとご紹介します。コンピュータ・グラフィックが全盛の今日にあっても、なお輝きを失わない野口久光の情感豊かなグラフィックデザインの世界をお楽しみください。




2016年6月18日(土)-  8月21日(日)
9:30 - 18:00/入館は17:30まで
月曜日休館/8月15日は開館


岩手県立美術館 / Iwate Museum of Art
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
tel 019-658-1711
http://www.ima.or.jp/ja/exhibition/temporary/details/2111-2016_ex02.html



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開催記念  |  シネマ&トーク
「野口久光―映画をこよなく愛したその人柄と魅力」
ゲスト:大林宣彦氏(映画作家)
聞き手:根本隆一郎氏(NPO法人古き良き文化を継承する会代表)
2016年7月2日(土)  14:00 - 15:30
上映作品:『思い出は映画とともに』(大林宣彦監督作品/2014年/48分)
上映時間:11:00 - 16:00 - 



開催記念  |  JAZZライブ&トーク in ナイトミュージアム
特別ゲスト:菅原正二氏(ジャズ喫茶ベイシー)
出演:野口久和 meets 岩手ジャズオールスターズ
日時:2016年7月22日(金)  19:00 - (予定)




Post by N.Haijima